COLUMN
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ワキガ治療は、この数年で大きく変わってきています。
以前は「確実に改善を目指すなら手術」という考え方が一般的でした。
実際、剪除法(せんじょほう)はアポクリン汗腺を直接取り除く方法として、現在でも高い効果が期待できる治療です。ただ、その一方で、術後の傷跡の固定や長めのダウンタイムといった問題は避けることができません。
特に仕事や学校を長く休めない方にとっては、手術のハードルが高く現実的ではなかったケースも少なくありません。
そうした背景もあり、近年は「できるだけ負担を抑えながら、しっかり原因へアプローチする」という方向へ、ワキガ治療そのものが進化してきています。
美容医療全体でも、近年は「できるだけ負担を抑える」という考え方が重視されるようになっています。
身体へのダメージやダウンタイムをできるだけ抑えながら、必要な部分へだけ適切にアプローチする。
ワキガ治療も、その流れの中にあります。
その背景にあるのは、ライフスタイルの変化です。
傷跡はできるだけ残したくない。
まとまった休みを取りづらい。
手術という言葉に心理的なハードルがある。
そうした理由から、「日常生活を大きく変えずに受けられる治療」を求める方が増えています。
ワキガの悩みは、大人になってから突然始まるものではありません。
思春期に入る頃から汗腺の働きが活発になり、ニオイを気にするようになるお子さんもいます。
とくに学校生活では、体育や部活動、更衣室など、人との距離が近い場面が多く、本人にとっては想像以上に繊細な問題になりやすい傾向があります。
ただ、その一方で、成長途中の身体に対して大きな手術を行うことへ慎重になる保護者の方が多いのも自然なことです。
実際、子どものワキガ治療では、今ある症状だけを見るのではなく、
・汗腺の発達段階
・年齢による変化
・学校生活への影響
・ダウンタイムへの配慮
これらを含めて考える必要があります。
そのため近年は、できるだけ身体への負担を抑えながら汗腺へアプローチできる“切らない治療”を検討されるケースが増えています。
長期間の固定が必要になりにくく、傷跡も目立ちにくい。
学校を大きく休まずに治療を受けやすいという点は、学生世代にとって大きな意味があります。
もちろん、すべてのケースに同じ治療が適しているわけではありません。
年齢や症状の程度によっては、経過をみながらタイミングを検討したほうがよい場合もあります。
重要なのは、その時期に合った治療バランスを丁寧に見極めることだといえるでしょう。
ワキガ治療において、“切らない治療”が広く知られるきっかけとなった代表的な機器が、ミラドライとビューホットです。
いずれもメスを使わずに汗腺へ熱エネルギーを加える治療であり、「手術以外にも方法がある」という認識を広げた存在でもあります。
ミラドライ は、マイクロ波を照射して汗腺へ熱を加える治療です。
皮膚表面を冷却しながら照射を行うため、切開を伴わず、傷跡が残りにくいという特徴があります。
ワキ汗の軽減も期待できるため、多汗症治療として受けられることもあります。
一方で、熱を皮膚表面側から届ける構造上、汗腺の位置や厚みによっては熱が十分に届きにくいケースもあります。
また、施術後に腫れやむくみ感が強く出たり、硬さや違和感がしばらく続くこともあり、ダウンタイムが長く感じられる方もいます。
ビューホット は、細い針を皮膚へ挿入し、高周波(RF)を照射して汗腺へ直接熱を加える治療です。
表面照射型の機器より深部へアプローチしやすく、アポクリン汗腺を狙いやすい点が特徴です。
ただ、これらの従来機では、
・熱の伝わり方にばらつきが出やすい
・
照射時の痛みや熱感が気になりやすい
・
周囲組織への熱影響を完全には避けにくい
といった課題もありました。
“切らない”という方向性は大きく進歩した一方で、「より深く、より正確に汗腺へ届かせたい」
「効果だけでなく負担面もさらに改善したい」という次の段階が求められるようになってきたのです。
そうした従来機器の課題を踏まえて開発されたのが、最新世代のRF治療機器「デオドRF」です。
デオドRF最大の特徴は、“皮膚表面から熱を当てる”のではなく、“汗腺が存在する深さへ直接熱を届ける”という点にあります。
極細のマイクロニードルを皮下へ挿入し、針先からRF(高周波)を照射。
ニオイの原因となるアポクリン汗腺、そして汗に関わるエクリン汗腺へ、深さを調整しながら直接アプローチしていきます。
つまり、広く熱を散らすのではなく、「必要な層へ、必要な熱量を届ける」という考え方です。
この構造によって、従来の表面照射型治療では難しかった“深部への熱到達”を高めながら、周囲組織への余分な熱拡散を抑えやすくなりました。
さらに、デオドRFでは照射の深さを0.5mm単位で細かく調整できます。
汗腺の分布や皮膚の厚みには個人差がありますが、その状態に合わせて出力や深度を細かく設定できるため、より精密な治療が可能になっています。
加えて、針の刺入スピードや熱制御も大きく進化しています。
必要な部位へ熱を集中させることで、火傷リスクを抑えながら、痛みや熱感にも配慮し、ダウンタイム短縮にもつながっています。
ワキガ治療は今、「切るか、切らないか」の段階から、
「どれだけ正確に汗腺へアプローチできるか」が重視される時代へ変わってきています。
デオドRFは、その流れの中で登場した、治療精度と負担軽減の両立を目指した新しいRF治療といえるでしょう。
近年、ワキガ治療は治療機器、照射技術ともに、めざましく進歩しています。
ニオイの強さや汗の量、年齢、生活スタイルによって、適した治療は変わります。
同じ“切らない治療”でも、機器によって得意なアプローチや特徴は異なるのです。
当院では、症状の程度だけでなく、日常生活への影響やご希望も丁寧に確認したうえで、治療方法をご提案しています。
ワキガや汗のお悩みは、周囲には相談しづらい一方で、日常のストレスにつながりやすい症状でもあります。
だからこそ、無理のない治療計画を含めて、落ち着いて相談できる環境が大切です。
ご自身のワキガや、お子様のワキガでお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。
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【記事監修医師プロフィール】
宮崎 浩彦 医師
経歴
1995年 国立東京医科歯科大学卒業
1995年 歯科医師免許取得
1995年 東京医科歯科大学病院勤務
2003年 公立札幌医科大学卒業
2003年 医師免許取得
2003年 東京警察病院勤務
2004年 中央グループ勤務
2005年 水戸中央美容形成クリニック開院
資格
日本美容外科学会専門医
日本形成外科学会
監修医師紹介ページはこちら
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水戸中央美容形成クリニック 院長
宮崎 浩彦Hirohiko Miyazaki