COLUMN
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シワ治療でおなじみのボトックスは、手軽にできるアンチエイジング治療として人気です。
シワ治療を考えてはいるけれど・・・
そもそもボトックスの効果を知らない!
ボトックスに対して不安がある!
ボトックスを薄めて使っているクリニックがあるのはホント?
そんな疑問や不安を抱えている方に向けて、今回はボトックス注射の基礎知識をわかりやすくお伝えします。
ボトックスは、ボツリヌス菌が作る毒素からできたものです。この毒素は、神経からアセチルコリンという物質が放出されるのをブロックする作用があります。
もともとは顔やまぶたのけいれん治療のために開発されたのですが、2009年にアラガン社の「ボトックスビスタ」が美容目的に使われるようになり、今ではアンチエイジング治療として広く知られるようになりました。
ボトックスには過剰な筋肉の働きを弱めることで表情ジワを改善し目立たなくさせる効果があります。(ただし、美容や医療で使われるボトックスは人体に有害な成分は取り除かれています。)
眉間・額・目尻の表情ジワの改善、エラの筋肉を縮小する効果、表面に打つことで細かい小ジワの改善などが期待できます。また多汗症の改善や、ふくらはぎの筋肉の縮小にも効果があり、幅広い治療に使われています。
ボトックスと聞くと、最初から液体のボトックスを注射するイメージを持っている方が多いかもしれません。しかし、
実際のボトックスは粉状で、施術の前に生理食塩水で溶かしてから注射しています。
なぜ粉の状態なのかというと、液体にすると品質管理が難しいうえ、患者さんのシワの状態や注射する部位によって濃度を調整する必要があるからです。
「薄める」と聞くと不安に感じるかもしれませんが、実は必要な場所に最適な効果を得るための工夫なのです。
ボトックスは筋肉に作用して効果を発揮しますが、顔の筋肉は複雑で細かい調整が必要です。水分が多すぎると効果が広がりすぎ、狙った筋肉以外にも影響を与えてしまいます。逆に濃度が高すぎると、ピンポイントで効果が強すぎて扱いが難しくなるため、使いやすい濃度に調整する必要があるのです。
つまり、「薄める」というのは効果をコントロールするための大切なプロセスと言えます。
ボトックス注射を受けるときに「単位」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。これは、ボトックスの量を表す基準で「1単位」「2単位」と数えます。
ここで知っておきたいのは、ボトックスの単位数と薄める生理食塩水の量は比例していないということ。
たとえば、10単位のボトックスを10mlの生理食塩水で溶かしても、100mlで溶かしても、単位は同じ10単位のままです。
分かりやすく言うと、アルコールを炭酸で割ったとき、液の全体量は増えても、アルコール自体が増えるわけではないのと同じです。
ボトックスの適正量は部位ごとに異なりますので、下の表を参考にしてみてください。
部位によって適正な単位数は違い、シワの深さや範囲によっても変わってきます。このため、治療は患者様一人ひとりに合わせてカスタマイズしながら適正量を調節していくことが求められます。
そもそもボトックスは生理食塩水に溶かして使用するもので、それぞれのクリニックで使いやすい濃度に調整して使用されていますが、中には適正な希釈濃度を守らずに、使用しているクリニックも存在します。
あまりにも安価で提供しているクリニックは必要以上にボトックスを薄めて使っている可能性もありますので注意が必要です。
ボトックスは先ほどお話したように、「単位」で表されるのが一般的です。クリニックを比較検討する際には「この部位に何単位でいくらか」という基準で比較することが重要です。
「ml」や「本」で表記されているクリニックで「単位」を記載していない場合は信頼性に問題がある場合もあるので注意しましょう。事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
当院ではボトックスビスタ®(アラガンジャパン社製)のみを、適正な希釈濃度で使用しています。
アラガン社の「ボトックスビスタ®」は、シワの治療の用途に限り、厚生労働省より2009年に承認を取得したものです。日本の基準での有効性・安全性が評価され、厳しく品質管理されている製剤ですのでご安心ください。
また当院ではボトックス注射とヒアルロン酸注射のW効果を狙ったシワ治療を行なっています。お顔の部位と患者様のシワの状態に合わせて、それぞれ効果がある注射と適正量を判断し選択しながら最大限の効果を狙った治療を進めていきます。
シワ治療を検討している方は、お気軽にご相談ください。
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【記事監修】
水戸中央美容形成クリニック
院長 宮崎 浩彦
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水戸中央美容形成クリニック 院長
宮崎 浩彦Hirohiko Miyazaki