COLUMN
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春の訪れとともに、新たなスタートを切る方も多い季節です。
卒業や進学、就職を機に「ピアスを開けたい!」と考える方も増えてきます。ピアスを開けることでファッションの幅が広がり、より自分らしいスタイルを楽しむことができますよね。
しかし、ピアスの穴あけは単なるおしゃれではなく、適切な処置をしないと感染症や皮膚トラブルのリスクが伴う医療行為です。
せっかくのピアスで嫌な思いをしないためにも、正しい知識を持って安全に開けることが重要です。
ここでは、セルフピアッシングのリスクや、違法なピアススタジオの注意点、医療機関でピアスを開けるメリットなどについて詳しくご紹介します。
近年、市販のピアッサーを使って自分でピアスホールを開ける人も増えています。手軽でコストが抑えられるというメリットがある一方で、セルフピアッシングにはいくつかのリスクが伴います。
ピアッシングは一気に針を耳たぶに対して垂直に貫通させることが大切です。しかし、自分で開けると手元がブレたり、恐怖心から力が足りなかったりして、途中で針が止まる、あるいは斜めに刺さるといったトラブルが発生しやすくなります。
鏡を見ながら開けても、正確な位置を確認するのは難しいものです。「思った位置と違った」「左右のバランスが悪くなった」と後悔するケースも少なくありません。
自宅で開ける場合、器具や手指の消毒が不十分になりがちです。その結果、ピアスホールが炎症を起こしたり、化膿してしまうこともあります。セルフケアでは対応が難しいため、医療機関での処置が必要になることも。
ピアススタジオは専門の技術を持ったスタッフがピアッシングを行う場所ですが、注意が必要です。
実は、日本では皮膚や組織に穴を開ける行為は「医療行為」とされており、医師または看護師でない者が施術を行うことは違法です。
違法なピアススタジオで開けた場合、万が一トラブルが起きても適切な処置を受けられない可能性があります。ピアススタジオを利用する際は、運営者が医療資格を持っているかをしっかり確認しましょう。
ピアスホールを安全に開けたいなら、医療機関での施術がおすすめです。皮膚科や耳鼻咽喉科、美容クリニックなどで対応しています。
医師が専門的な視点でバランスを考えながら施術を行うため、希望通りの場所にピアスホールを正確に開けてもらえます。左右対称に開けたい、特定の位置にこだわりたいなどの要望にも対応可能です。
医療機関では、滅菌された専用の器具を使用し、衛生管理が徹底されています。そのため、細菌感染や炎症のリスクを大幅に減らすことができます。
ピアッシング後はしばらく皮膚が不安定な状態が続きます。腫れや炎症が起きた場合でも、医療機関なら適切な処置を受けることができます。必要に応じて消毒剤や化膿止めも処方してもらえるため、安心してピアスホールを育てることができます。
ピアスホールを開ける際に重要なのが「ファーストピアスの素材」です。傷口に直接触れるため、金属アレルギーを引き起こさない素材を選ぶことが大切です。
●避けるべき素材
・ニッケル
・メッキ加工のピアス
・合金
※合金は複数の金属を混ぜて作られるため、アレルギーを起こしやすい金属(ニッケル・コバルト・クロムなど)が含まれる可能性があります。特に安価なアクセサリーに使われる合金は、ニッケルや亜鉛が含まれていることが多いです。
これらの素材は、汗や体液で金属が溶け出しやすく、アレルギー反応を引き起こす原因になります。
●おすすめの素材
・医療用ステンレス
・メッキ加工のピアス
・純チタン
・プラチナ・ゴールド(純度の高いもの)
一度金属アレルギーを発症すると、ピアスだけでなくネックレスや指輪、時計など他の金属製品でもかぶれや湿疹が起きることがあります。そのような事態を避けるためにもファーストピアス選びは慎重に行いましょう。
当院では、耳たぶはもちろん、軟骨・おへそ・舌・鼻・眉などのピアッシングも行っています。耳たぶ以外の部位は局所麻酔を使用するため、痛みの心配もありません。
・医師または看護師が施術を担当
・衛生管理の徹底
・アフターケアの充実
・金属アレルギー対策のファーストピアスを用意
施術時間は約5分。トラブルが起きた際も迅速に対応できるので、安心してピアスを楽しめます。
ピアスを開けたいと考えている方は、ぜひ当院でのピアッシングを検討してみてください。
当院では無料相談も受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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水戸中央美容形成クリニック 院長
宮崎 浩彦Hirohiko Miyazaki